Y・N

PROFILE

Y・N

2004年キャリア入社

ジョブカフェ等の就業支援施設においてキャリアコンサルタント、事業企画、副センター長として10年従事。その後、本社・人材開発企画部事業推進グループに異動し、国や行政の雇用対策・就業支援事業全般に携わる。2016年にマーケティング部に異動。マネージャーとしてイベント企画立案、プロモーション施策、広報業務、アライアンス戦略、キャリアコンサルティングを中心とした新規事業開発を推進している。
※インタビューは2022年に実施しています

現在のお仕事内容を教えてください!

マーケティング部事業開発課のマネージャーをしています。キャリアコンサルティングを中心とした事業開発や、ビジネスパートナーと提携した新規プログラムの開発、イベントの企画・プロモーションが主な業務です。営業メンバーと伴走し、お客様へのプレゼンやクロージングも頻繁に行っています。

― マーケティング部でのお仕事で、特に印象に残っているものはありますか?

3つあります。1つは、マーケティング部へ異動してきて早々にHRフェス(※2016年から毎年開催している当社主催のプロモーションイベント。現在の開催はこちら)を立ち上げたことです。
それまでプロモーションイベントといえば、自社開催よりも外部の大型イベントに出展する機会が多かったのですが、より多くのお客様に当社を知っていただき、より良い商品をお客様へ直接ご提供するためには、自社でのイベント実施が必要だと考えたのです。

当時大ヒットしていた「ポケモンGO」が大きなヒントになりました。ポケモンGOは、ARという技術とポケモンというコンテンツを組み合わせたものですが、この『既存のものと既存のものを掛け合わせる』というところがピンときました。当社が持っている良質なコンテンツとオペレーションノウハウを掛け合わせれば、自社でもお客様のお役に立てるイベントが実施できるのではないか。休日返上で企画書を仕上げました。 結果として、今も続くイベントに成長したのは、非常に嬉しいです。お客様からの認知度も年々高まっていますし、取り組んだ甲斐がありました。

2つ目は、某大手保険会社様と共同で職場復帰支援サービスを開発したことです。がんなど重い病気に罹った方々の職場復帰を支援するキャリアコンサルティングを組み込んだ保険商品を、日本で初めてリリースしました。

それまでキャリアコンサルティングといえば、就業支援や学生支援、企業内個人のキャリア支援が主な役割だという認識が一般的でしたが、このサービスをリリースしたことで、キャリアコンサルティングの新たな存在意義を提示できたと思います。キャリアコンサルタントの方々からも、画期的だと大変反響をいただけました。病気になってもキャリアや人生は続いていきます。そんな時だからこそ、支援が必要なのです。キャリアコンサルティングの意義や可能性を改めて感じたできごとでした。

3つ目は、トップアスリート研修(株式会社Criacao様とアライアンスを組んで提供している研修。詳細はこちら)の企画開発と拡販に関われたことです。アスリートやスポーツの力をもっと社会に還元しよう、という想いでパートナー企業のCriacao様と協業を始めて以来、多くの企業様に導入いただいており、本当にありがたいかぎりです。
また、個人的な話で恐縮ですが、大ファンであるサッカー元日本代表の佐藤寿人さんとお仕事でご一緒できたことは一生の思い出です。トップアスリート研修の提供を始めた頃からの夢がついに叶った!と感激しました。

すべてのエピソードに共通して言えるのは、自分一人の力ではとても成し得なかったということです。上司や同僚からヒントをたくさんもらいましたし 、パートナー企業様にも恵まれ、商品を導入してくださるお客様がいらっしゃって、日々お客様とコミュニケーションを取っている営業メンバーがいて……。このような環境の中で働けているのは、とてつもなく幸運でありがたいことだと思っています。

入社のきっかけは?

当社へは中途入社をしています。以前から一貫して教育や人材に関わる仕事をしていましたが、「子供にとってかっこいい父親でい続けるためにはどうすれば良いか?」と考えたことがきっかけで、よりチャレンジングな仕事をするべく、日本マンパワーへの転職を決意しました。振り返ると、人生の岐路で選択する際はいつも「家族の幸せ」を最優先に考えていた気がします。

入社直後に受講したキャリアコンサルタント養成講座には、大きな衝撃を受けました。それまで自分が漠然と感じていたことが、理論として成り立っていたのです。たとえば、偶然のできごとが人生に寄与し、新しいキャリアを築くきっかけになる、ということを過去の転職経験から実感していたのですが、これが有名なクルンボルツ博士の「ハップンスタンス・ラーニング・セオリー」としてまとまっていました。目から鱗でしたし自信にも繋がりました。キャリアに関する考え方や理論を専門的に学んだ経験は、当社で働く上でのバックボーンになっています。

6年前にマーケティング部へ異動するまでは、ジョブカフェの運営など行政事業に携わっていました。日本の社会づくりの一部を担っている、という強い自負があったので、事業再編に伴って行政の現場から離れた時には悔しい想いもありました。しかしその経験こそが、新たな環境に適応するためにはどのように自分の存在価値を発揮するか、ということを真剣に考えるきっかけになりました。異動先では、今までやってきた良い点を継続させること、事業を強化するため改善すること、そして、これまでやっていなかった新たなことに取り組むこと、の3つを決意しました。これらのことは、今でも日々意識して業務に取り組んでいます。

ご自身にとっての「自分らしさ」とは?

さまざまな経験を経た今、自分らしさだと感じるのは「こだわりと柔軟のバランス」です。こだわりと柔軟という、矛盾するような2点のバランスを取りながら、いかに自己表現していくかを常に考えています。以前の自分は、どちらかといえば柔軟性に偏っていましたが、こだわりや強い自分を持たなければ自分の存在価値を発揮できない、と自覚したのかもしれません。

― 最もこだわりを持っているのは、どんなところでしょうか?

一度なにかを好きになったら、ずっと好きでい続けるところです。自分が好きだと思うものやことを、すごく大事にしています。たとえば、プライベートで履くスニーカーは二種類だけなんです。大学生の頃から同じモデルを買い替えながら履き続けています。他のスニーカーもかっこいいなと思うことはありますが、この二種類を気に入っているから買いません(笑)。他人からすればしょうもないこだわりかもしれませんが、自分はこれが好きだ!と言える人はやっぱりかっこいいと思います。

名刺の色はバイオレットですね。この色を選んだ理由を教えてください。

昔からずっと好きな色だったからです。名刺の色を選ぶワークショップでは、グループメンバーからまったく別の色を提案されたり、「自分はそんな風に見えているのか」と新たな発見もあったのですが、最終的には自分が好きなものに“こだわり”ました。

バイオレットはポピュラーな色ではありますが、赤や青、黄色のように「この色が一番好き」とはあまり言われない色だと思います。そんな王道から少し外れているようなところにも魅力を感じるんですよ。実際、名刺の色としてバイオレットを選んだ社員は全色のうちもっとも少なかったです。好きな色の名刺で仕事ができるとシンプルに嬉しいですし、お客様との会話のきっかけにもなるので、今後も活用していきたいと思います。

プライベートで凝っていることはありますか?

子どものころからずっと音楽とサッカーが大好きです。中学高校大学とバンドを組み、ギターやベースを弾いていましたが、二人の子供も同じように音楽をやっています。最新の音楽情報を子供から聞けるのは面白いですね。音楽が家族の会話のきっかけになっています。

サッカーは、観戦もプレーするのも両方好きです。実は当社にフットサルチームがありまして、日本の人事部様が主催されているフットサル大会「HRリーグ」に複数年連続で出場し、カテゴリー別優勝をしたこともあるんですよ!直近2年間はコロナ禍の影響により大会は休止中ですが、復活した暁にはぜひまた挑戦したいです。共に挑む仲間も募集しています!(笑)

最近凝っているのは、お気に入りのスパで「ととのう」こと。パフォーマンスを発揮するには心身ともに健康であることが大切です。 マインドフルネスも習慣的に実践しています。 取り組む意欲が湧いたのは、仕事上でマインドフルネスに関する商品を扱うようになったからです。マーケティング部は新しいものを積極的に取り入れなくてはいけない部署ということもありますが、自分が経験したことでないと納得できない性分なので、まずは自らが実践する、ということはとても大切にしています。

今後のビジョンや目標を教えてください!

当社の行動規範である「NMP WAY」は、プロフェッショナル・価値創造・当事者意識・率先垂範・チャレンジの5つから成り立っているのですが、この中で最も好きなのが「価値創造」です。なにかと「学び」を掛け合わせて、新しい価値を社会に創り続けていきたい。それこそが今の私にとって最大のビジョンであり、目標です。

当社ではスポーツや謎解きゲーム、ミュージカルなど、一見すると学びには直接結びつかないようなものを研修商品としてお客様へ提供し人材育成にご活用いただいています。 今までになかったものを新たに生み出せるような文化が当社にも少しずつ芽生え始めてきているからこそ、その環境を存分に活かしたい。これとこれを組み合わせたら面白いのではないか、と考えるヒントは日常生活にいくらでも転がっていますから、気づくためのアンテナは常に張っていたいです。

自分にはずば抜けた創造力があるとは思わないですし、クリエイティブな思考についてもまだ勉強途中の身ではありますが、なにかを創り上げていく過程には大きなやりがいや充実感を感じます。自分らしさを発揮して、夢中になって仕事に取り組める大事なプロセスなので、今後もそのような機会に関わり続けて社会貢献することが、まさしく私の使命です。